スタイル
Estilos

カポエイラは、日本の芸道のように流派を代々伝承する家元や宗家の概念がなく、カポエイラが近代化される20世紀までは、頭角を現した自然にメストリ(師範)と呼ばれたようです。1954年のアレシャンドレ・ホバト・フィリョ(Alexandre Robatto Filho, 1908-1981)監督の短編『Vadiação』(仮訳:放浪)では、当時、再体系化されたばかりの近代スタイルの垣根を超えて、オールドスクール(velha guarda)の名立たるメストリたちが肩を並べ、古典的なカポエイラの映像が収録されたといわれています。

カポエイラのスタイルは、20世紀初頭からスポーツ競技化を掲げるカポエイラ・デスポルチバ】、20世紀中頃に開花した実戦的な【カポエイラ・ヘジョナウ】と伝統的な【カポエイラ・アンゴラ】、そして20世紀後期に出現した"現代風"で多様なカポエイラ・コンテンポラニアやプロテスタント教会の布教活動に取り入れられた【カポエイラ・ゴスペ】と大まかに5つの系統に区別できます。

参考資料 Referências

  • Conduru, Guilherme Frazão. As metamorfoses da capoeira: contribuição para uma história da capoeira . Ministério das Relações Exteriores: Revista Textos do Brasil: Edição nº 14 - Capoeira, 2008.

  • velhosmestres.com > Waldemar da Paixão > 1954, novembro - Filme «Vadiação»